その場しのぎがもたらした結果はなにか。

その場しのぎがもたらした結果はなにか。

生活をしていると、面倒なことや嫌な事、困ることは必ず起きます。

その場しのぎがもたらした結果はなにか。

生活をしていると、面倒なことや嫌な事、困ることは必ず起きます。

"makeshift fence" by woodleywonderworks is licensed under CC BY 2.0

 

生活をしていると、面倒なことや嫌な事、困ることは必ず起きます。

そんな時にやりがちなことがコレです。

 

・見なかった事にする、気がつかなかった事にする。
・取り敢えず、他人に問題を丸投げしてしまう。
・相手を見てくみ易しと見たら、いい加減にあしらう。
 面倒な相手と見たら、やたらとへりくだる。

 

これをやってしまうと、却って問題を拗らせてしまいます。
でももっとまずい対応があります。

 

・後先構わず、突っ込む。

 

これは大日本帝国が国内で高まる自尊意識と、たまたま勝ってしまった日露戦争で、「皇軍無敵」と信じ込み、また当時の朝日新聞をはじめとするマスコミがそのような刷り込みを行なったが故に、軍内部の検討でもアメリカと戦争になれば負けると言う結果が出ていたにも拘らず、「日露戦争が勝てた」と言う単なる偶々を持ち出して、突っ込んで行った。
これと同じです。

 

勿論最悪のケースを検討し、ロジスティックス(兵站)を検討し、何を守り、何を犠牲にするのかを数通りも検討した上で、突っ込むのはありです。
こう言う場合は、「後先考えず」とは言いません。

 

特にこのケースで強いのは、守るものを持っていないケースです。
北朝鮮がそうです。
彼らは国民でさえ守るべきものではありません。
だから、「後先」を考える必要がない。

 

守るべきものは、「総書記の生活」だけです。
ただそれだけ。

 

国家が犯罪を犯すのも、総書記の生活とそれを支える軍隊の維持のため。
彼らはいつもサバイバルをしています。
戦前の日本が残した資産を食いつぶし、李王朝そのままを続けています。
その李王朝は究極のその場しのぎをしてきたわけですが、今回はそれが言いたいわけではありません。

 

我々も「その場しのぎ」が得意です。

 

忙しいと言って、後先考えないでいます。
そんなことはないと言う方がいたら、この次の質問に答えてください。

 

1)日本の少子高齢化と、人口減少にあなたはどのように対応しましたか。
2)1)に関して、今後3年間にどのような対応をしますか。
3)2028年には日本の経常収支がトータルで赤字に転落すると言われます。
  あなたはそれまでにどのような対応を、いつ行いますか。

 

見ないふり、気がつかないふり。
今は危機を感じないので、放置する。

 

今回のコロナ騒ぎは、私たちの足元がいかに危ういものかを見せてくれました。ついでに私達がいかに考えないかも。戦前のマスコミと同じように、今のマスコミは「日本はダメだ」、「検査しろ」、「帰省するな」はてまた、「東京をロックダウンしろ」などと、単なる恐怖心という感情だけで、あと先何も考えない言動が多く見られます。

 

日本のコロナ対策は、「ピークシフトして、医療崩壊を起こさない」でした。これは実にうまくいきました。多いに称賛に値します。

 

この動画を見ると、日本は比較して上手にやったことがわかります。

 

ところが所謂「コロナ脳」と言われる「自分で考えない、テレビを極端な意見を鵜呑みにする人」が今回多く現れました。検査して何になるんでしょうか?その後のこと考えていますか?本当にそれで現状が分かるとでも思っていますか?

 

それで隔離するとすると、4億円かけて全員検査すると言う世田谷区が凡そ94万人です。その1%が罹患しているとすると、凡そ1万人とその濃厚接触者を隔離しないといけません。どこに?その間の休業補償や、生活費、医療費は誰が出すのでしょう?

 

東京23区の人口は968万人で、ニューヨーク(840万人)よりも128万人多い事になります。ニューヨークもコロナは一巡したようで、良い事です。
東京も重傷者数と死亡者数を見る限り、ニューヨークと同じように落ち着いています。

 

偶々ですが、専門家を中心とした「ピークシフトして、医療崩壊を起こさない」と言う判断は正しかった。この人達のおかげで日本はもっと悲惨な状況から逃れることができました。感謝しかありません。

 

今回ご対応いただいた専門家の人たちが後先を考えてくださったおかげで、日本は最悪の大事に至らずに済みました。勿論それ以外の偶々の要因、一時前の結核の再流行で体制が整備できていたなどもあったと思われます。
日本の「紙に印鑑とFAX」と言う、昭和な習慣が蔓延し続けている実態も明らかになり、ホワイトカラーの生産性を落としていたアナログな対応を求める態度も減ると良いと思います。

 

いずれにしても今回は偶々良かった。
これを機会に、色々と「昭和」な精度や意識を廃止してもらえると、今回の大騒ぎが無駄ではなかったと言う事になるのかも知れません。