優先順位と目的、手段の取り違え

優先順位と目的、手段の取り違え

優先順位と目的、手段の取り違えは、混乱した現場や、目的の不徹底な現場でよく観られます。

優先順位と目的、手段の取り違え

優先順位と目的、手段の取り違えは、混乱した現場や、目的の不徹底な現場でよく観られます。

"Priority seating for the broken-hearted" by randomidea is licensed under CC BY 2.0

 

優先順位と目的、手段の取り違えは、混乱した現場や、目的の不徹底な現場でよく観られます。

 

目的がいつの間にかお題目と化し、手段が目的化するのです。
そこでの優先順位は目的から来るのではなく、手段から来る様になります。
結果はその手段が通用している間は良いのですが、その手段が通用しない状況になった時に暗転します。
易で言う「地天泰」、十二運で言う「帝旺」です。
一般的には、「竜頭蛇尾」とも言います。

 

さて問題は「目的」の明確化と、言語化です。
この「目的」に対応する「優先順位」を常にそれぞれ個人個人の立場や、グループの立場位おいて確認してもらう。
これが一番重要なのです。

 

さらに実は最も重要なことがこれです。

 

この「目的」の明確化と言語化は、常にトップと執行役員が共有し、隔週など定期的かつ、事あるごとに現場の一人一人と執行役員が会話をして、一人一人に考えてもらう必要があります。
これ、伸びている外資系では当たり前なんです。
私が昔いた某社でも、伸びている時は当たり前でした。
だから偉くなれば偉くなるほど大変なのが、末端の下っ端にもよくわかりました。私など、常に「偉くなりたくないな」と思っていたものです。
本当に大変なのですから。

 

これをやらないと、すぐにその部署の「手段」が部署の「目的」になってしまうのです。判断基準が執行役員から直接末端の一人一人に伝わらないと、部署というのはサイロ化し、自分たちの都合で動き始めます。

 

順調な時は良いのですが、一度混乱すると全体を崩壊させる元となります。

 

これやれてる日本企業は、ほとんどないでしょう。
これが私が若い人に最初の会社は外資系という理由の一つです。