Wikipediaのスペイン風邪に関する記述によると、発生源は諸説あります。
大元は1907年辺りに発生し、1917年から1920年に掛けて全世界で流行、第一波は1918年。アメリカのカンザスからヨーロッパ戦線に広がり、第二波で強毒化、第三波で医療関係者がダウンしたことで医療崩壊。
全部で1700万人から5000万人亡くなったとされています。
今わかっている範囲では”鳥インフルエンザ”が変異し、パンデミックになったものということの様です。
さて今回の所謂”新型コロナウイルス”である”COVID-19”ですが、現時点ではスペイン風邪ほどの強毒性があるわけではなく、感染しても無症状の人もいるなど、良くわからないというのが実際のところでしょう。
スペイン風邪の第一波の状況と似ています。
1)大したことはないという平常時バイアスに支配される人
2)過度に恐れ、パニック直前あるいはパニック状態になる人
3)知らないことは知らないと見極め、情勢を見極めようとする人
今回も1)2)の方がテレビや様々な媒体で見られました。
2)の人は、テレビのワイドショーに煽られて「自粛警察」まで出動するなど、「太平洋戦争当時の再来」かと感じてしまう一面がありました。
3)の態度の方は、今回も全く声を上げないか、ごく少数だった様です。
前回も書きましたが、「状況判断を都度都度確認をし、その時限での判断をする」というのが、こういう未知の領域で生きていく正しい態度です。一度判断したから放置、あるいはそのままの対応を続けると言うのは非常に危険です。
今回の”新型コロナウイルス”である”COVID-19”も、”スペイン風邪”の時と同様に2019年に発生したとして、2022年あるいは、2023年の3月くらいまで有効なワクチンが開発されなければ続くと見て良いでしょう。
少なくとも2011年3月の東日本大震災の様な一過性の被害ではなく、長期戦になる事は覚悟するべきです。
さてその様に現状を分析した場合、リスクマネジメント的に大事なのはなんでしょうか。
今更ですが、3)を除いて今から打てる手はほとんどありません。
日頃から下記の様な手を用意することしかありません。
1)手元にキャッシュを貯めておく。最低でも半年分、できれば一年分。
2)銀行貸出枠を設定してもらい、余分な資金余力を持っておく。
3)公的な支援制度を調べ、早めに手をつける。
日々の変わっていく環境に応じて生き残るには、”手元に何ヶ月分のキャッシュがある”か。それだけが必要十分条件となり得るのです。
今回のケースで言えばワクチンが開発できなかった場合を想定して、2023年3月までとすれば完全でしょうが、そこまでできる個人や会社はほとんどないでしょう。
そうとなれば何を残して何を捨てるのか。
そういうプランBを持っておく必要があります。
2023年3月まで生き残るには、何を捨て何を残すのか。
その施策を実行するのは何時で、何時までに判断するべきなのか。
なお、今回の対応で流石だなと思ったのは、「東京ディズニーランド」でした。上記の1)2)3)の対応をほぼ完璧に行なっています。
さらに感染対策を閉園中に推進するなど、流石キャッシュが潤沢にあり、銀行貸出枠も潤沢な超優良企業だと再認識しました。