生まれた場所、生活している場所という「構造」

人は生まれたからには、「生まれた場所」という「構造」に嫌でも捉えられています。

"Madeline Albright birth place in Prague Castle" by jay galvin is licensed under CC BY 2.0

 

人は生まれたからには、「生まれた場所」という「構造」に嫌でも捉えられています。

 

生まれた国
生まれた地方
生まれた家
親族、親、兄弟
先祖の墓

 

など、全て生まれることによってあらかじめセットされる「構造」です。

 

前もお話しした様にそれらの「構造」は、制約をかけては来ますが、基本的にあなたの「人生には中立的」です。それは「構造」だからです。
あなたが積極的に関与しない限り、「構造」はただそこにあり、あなたの行動に何らかの影響を与えます。普通は、行動に制約を与えるでしょう。

 

生まれた国という制約は、私たち日本人にはよくわからないかもしれません。北朝鮮に生まれたらと考えれば、少しは感覚が持てるかもしれません。
生まれた地方という制約も、中国における都市戸籍と地方戸籍の差ほどの肌感覚は、日本人は持っていないはずです。

 

生まれた家。これは貧富の差として少し感覚があるでしょうか。
それでも日本における貧富の差と、アメリカをはじめとする先進国、発展途上国での貧富の差は雲泥の差と言わざるを得ません。

 

親族、親、兄弟は、ほとんどの方が意識する「構造」でしょうか。
今となっては地方に行かないとわかりにくい、「本家」というのも「構造」です。同様に、「先祖の墓」というのも人によっては構造になります。

 

この様に「構造」はあちこちに存在します。

 

では私たちはその「構造」ありきでどの様に考え、行動すべきなのでしょうか。
まず自分を取り巻く「構造」を認識しないと、何も始まりません。
私は付箋を使って、気になることを全て書き出すということをお勧めしています。これは私の師匠の一人である、岡本吏郎先生のご著書「中小企業経営者のための 本気で使える経営計画の立て方・見直し方」に書かれてもいますので、気になられた方は是非お手にとってください。
経営課題だけでなく、自分の人生の棚卸しにも使えるはずです。

 

その「人生の棚卸し」で課題が明確になるので、対応ができる様になります。リスクの洗い出しができたのです。初めの方で書きました、リスクが明らかになればリスクへの対処というルーチンに入り、そのリスクが発現した場合のコストと、今対処するコストを比較して、容認するか、対応するかだけです。実に機械的でシンプルです。
それ以外にも自分の無意識の課題や、前回書いた自分のエネルギーの大きさも勘案して、「大川を渡れるのか」を判断することになります。

 

先日相談を受けた事案も、その人の抱えている「構造」を明確にした上で、対応策を考え、「大川を渡って」もらいました。
幸せになってほしいと思います。

 

一人一人に課題や構造を明らかにするのは、遠回りで時間がかかります。
それでも全体像を見た上で対処するのと、猪突猛進に突っ込むのとでは、安心感も計画性も次元が異なるのです。