チェックリストの弊害と必要悪

何か仕事でミスや大きな事故があると、増えるのがこれです。

"J.P. Patches' check list" by Seattle Municipal Archives is licensed under CC BY 2.0

 

何か仕事でミスや大きな事故があると、増えるのがこれです。

 

チェックリスト
正直にいうと、チェックリストは手抜きです。
チェックリストを作った人は、非常に勉強になるし、プロセスとどこを押さえるべきかの勘所を養えてとても為になります。
ですがチェックリストを使う側に立つと、基本的になぜそれが必要なのかなどの基本的知識に欠けることが多い為に、形式的な表と化してしまうことがあります。
この形式的なチェックリストとしての利用を、手抜きと言っています。

 

本来仕事というものは、自然環境、社会環境、関連する業務の状態、お客様の状態、直接の関係者の体調や状況を総合的に勘案しながらやるものです。ところがチェックリストがあると、チェックリストを埋めることが仕事と勘違いする場合が多くなります。

 

そもそもチェックリストとは、前提を置いて作成されるものです。

 

デカルトの方法序説にある通り、大きな問題や課題はそれが解決しやすくなるまで分割し、徐々に複雑な課題を解決する事を一般的には指向します。
チェックリストも然りです。
チェックリストを作るということは、その適用環境をまず限定することが必要になります。

 

・対象となるものことは何か
・対象となるものことに何を目的として、何をするのか
・対象となるものことに作用するには、何が必要か
・対象となるものことに作用するときの注意点は何か
・対象となるものことに作用したときに、期待値と異なる結果が出た場合は
 どうするのか
・対象となるものことに作用したときに、期待値と異なる結果が出た場合、
 元の状態に戻すのか
・対象となるものことに作用したときに、期待値と異なる結果が出た場合、
 元に戻すとしていつまでに判断が必要か
・対象となるものことに作用したときに、期待値と異なる結果が出た場合、
 誰と相談して、誰が決裁すべきか。
・対象となるものことに作用した後で、期待値と異なる結果が出た場合、
 誰と相談して、誰が決裁すべきか

 

概ねこんなものだろうと思いますが、大事なことが抜けていることにお気づきでしょうか?
本来仕事というものは、自然環境、社会環境、関連する業務の状態、お客様の状態、直接の関係者の体調や状況を総合的に勘案しながらやるものだ。
と書きました。

 

上記の考慮事項の一覧では、自然環境、社会環境、関連する業務の状態、お客様の状態、直接の関係者の体調や状況を総合的に勘案していないのです。

 

すなわち前提条件がすっぽり抜けているのです。

 

本来は、人間が目についたことから自由に発想して仕事をこなせれば良いのですが、欠陥商品である人間にそんな器用な事を要求しても始まりません。

 

だから、チェックリストは必要悪なのです。